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S I T 菌

注)SNS系ツール全盛以前のコミュニケーション・ツールとして役割が大きかった頃の
電子掲示板(BBS)観察から創作。

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俺が書き込んでいる掲示板の主は女性管理者だ
俺の他も男ばかりでスレの立てあい、主からのレス待ち行列だよ

もちろん、他の書き込み者とは交流なんてない

たまに主がスレ〆レスしたのに「レス感謝で~す」ってレスして
レス待ち行列のなか既スレをスレ上げする板マナーを守らない奴がいると

ぎゃ~と、俺様含め男の野太い悲鳴が掲示板から聞こえて来て、
俺の脳にも突き刺さるんだ、苦しい~。

ふぅ~ん、アンタ、の板も観てみたいけど
アタイが観ている掲示板は管理者が闘病のためレス書き止めたのに

常連書き込み者のワイガヤ状態で他所からも呼んで掲示板を占拠されてしまい
オフ会スレも定期的に立ち 結果報告スレも立っているのよ、管理者を忘れて

そう、アタイが管理者だけどね、掲示板廃止できなくて心がシクシク痛むのよ。


なぁるほど、ふんふん、最後は私の番かな
私が その板に書きこむのは新年の挨拶に~

そうね~年内に非日常の出来事が起きた時で昨年は二度書いたわ~

でね~そんな私を尻目に、ダメ、私の尻を見ないで~
そんで~、その板に書きこむ親爺、なんだっけ~ ブロ、BLOグ~

に書き込むような事を毎日、その板に書きこむのを見るのよ、見るだけね~
BLOG 持てば良いのに、って思うわけ、でも、親爺がBlog 持っても見に行けないのよ

その親爺が私だから、訳が分からないのよ~。

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病室内の各ベッドに、うめき声の三人が横たわっている
頭に被せたヘッドギアから伸びる通信回線が各ベッドの

上に置かれたモニターに繋がり今、彼らが脳内で見ているであろう状況を神経伝達物質の
放出模様がサイケ調に可視化され拡散収縮を繰り返しながら映し出されている。
core2a.jpg

「先生、如何ですか 患者の容態は」と問う厚生省免疫技官に

「君、わしは長年細菌学をやって来たがパソコンの掲示板から
人間の脳内に危害を及ぼす細菌が発見されたことは驚きだよ

対処の手はまだないが感染しない特効薬としてなら【パソコンの電源を落とすことじゃな
で、命名は「掲示板ヒト型細菌」とし略称は「掲示板菌」じゃな」

「先生、でも僭越ながら見方を変えれば提唱され仮説扱いの所謂「嫉妬菌」の発見なら
「ヒッグス粒子」提唱と並ぶノーベル賞級じゃないですか、分析結果を待ちたいものですね」
(研究室時代に俺が理論から導いて存在を提唱したのに指導教授のお前が横取りしたくせに)

「そうじゃな 彼は提唱しただけでノーベル賞じゃが分野が違えど わしは提唱かつ発見で大きさ
だけなら「嫉妬菌」は「ヒッグス粒子」の倍以上の大きい菌じゃから わしの方が本当は偉大なんじゃ」 

病室を隔てた観察室内に居た教授と技官も既に「嫉妬菌」感染し脳内に嫉妬が 巻いていた。

■「嫉妬菌」の存在が人類の進歩を促したとも■

(フィクションであり実在の組織人物、掲示板とは無関係です)
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ジャンル : 小説・文学

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KIYO♂

Author:KIYO♂
旅 乗り物 株主優待 創作小説  愛犬◆20160607未だに冬眠のため不定期活動。

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