(9) 湯○゙~○゙さんを捜せ(仮題)
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) から続き
落ちこぼれ要人保護課員シリーズ「赤いコート姿の女性」編

◆2004年8月某日 18:00◆金沢・丸の内 南分室
南山(ナムサン)こと「南山武雄」が勤める警備会社から戻って来ると 渡辺達司 は珍しく
田所真一 に声を掛けて今までの特別任務で分かりかけて来た事項を整理し 田所真一 の
考えに補填しながら「特別任務報告書」に今日の日付を書き込んだ 渡辺達司 は
「特別任務報告書」を 田所真一 に渡し明日にでも本部長の所に報告を兼ねた面会の段取りを
電話で済ますと日が落ちず明るい光が差し込む窓辺に寄ってタバコを取り出さずいつの間にか
持っていた清涼飲料のキャップを捻り炭酸が弾ける音がした
「真一君 やっぱり ぬるい炭酸水は美味しくないな」
「特別任務報告書」に視線を落としていた 田所真一 は
「先輩 そりゃそうですよ 子供でも分かっていることを言わないで下さいよ」
「そうなんだよ日本では冷たいビールが当たり前だが世界では ぬるいビールを飲む習慣も」
言い終わらないうちに 渡辺達司 は飲みかけの清涼飲料のペットボトルを持ちながら足早に
室内を抜けドアノブに手をかけて振り向くことなく言った。
「真一君、明日はネクタイ・夏服着用で本部長面会室控えに8:30集合 報告書忘れるなよ」
言われた 田所真一 であったが
「先輩 たしか ノー ネクタイ週間 じゃなかったですかね」
渡辺達司 はノー ネクタイ週間の問い掛けに反応することなく部屋から去って行った。
田所真一 は珍しく無反応の 渡辺達司 だったので 少し気になったが「特別任務報告書」の
方に視線を戻すと「特別任務報告書」にはタイトル「コードネーム・ユバ~バサンヲサガセ」
との文字が記載されているがコードネームが内容の体を現しているのではなくコードネームのみ、
それと所轄署経由で報告された巌門で保護された女性の件が特別任務となって巌門駐在所の巡査部長
と面談し聞き取りと現地の確認も行なったがコードネームと巌門で保護された女性の件が
コードネームの解明と一連で関係性があるのか ないのかも現時点では判明せずと
「特別任務報告書」に記載されていた。
「コードネーム・ユバ~バサンヲサガセ」は意味の無い文字の羅列なのかもと 田所真一 は思い
素直に見ればユバ~バサンはユバ~バ+サンで人名とすればユバ~バサン=巌門で保護された
女性を探せ となり既に見つかっている。そう 渡辺達司 が飲んでヌルイと言った清涼飲料の
CM 出演している「岬 朱音」がユバ~バサンとなる。
「特別任務報告書」に添付されている「北陸毎朝日日新聞」に掲載された身元不詳の女性写真を
見ながら「岬 朱音」の姿を思い浮かべた。
そもそも要人保護課は閑職とされて本来の職務の他に「特別任務」を仰せられて解決の糸口を
見付け出して来たら刑事部や所属する警備部の捜査官達に美味しい手柄を立てられる姿を見る
と泰然自若と振舞う 渡辺達司 の姿に疑問を感じる事もある 田所真一 であった。
さらに今回は内閣情報室から命ぜられた件を本部長から「特別任務」として命ぜられていた。
--つづく--
★フィクションであり、実在の人物組織とは一切関係ありません。
落ちこぼれ要人保護課員シリーズ「赤いコート姿の女性」編

◆2004年8月某日 18:00◆金沢・丸の内 南分室
南山(ナムサン)こと「南山武雄」が勤める警備会社から戻って来ると 渡辺達司 は珍しく
田所真一 に声を掛けて今までの特別任務で分かりかけて来た事項を整理し 田所真一 の
考えに補填しながら「特別任務報告書」に今日の日付を書き込んだ 渡辺達司 は
「特別任務報告書」を 田所真一 に渡し明日にでも本部長の所に報告を兼ねた面会の段取りを
電話で済ますと日が落ちず明るい光が差し込む窓辺に寄ってタバコを取り出さずいつの間にか
持っていた清涼飲料のキャップを捻り炭酸が弾ける音がした
「真一君 やっぱり ぬるい炭酸水は美味しくないな」
「特別任務報告書」に視線を落としていた 田所真一 は
「先輩 そりゃそうですよ 子供でも分かっていることを言わないで下さいよ」
「そうなんだよ日本では冷たいビールが当たり前だが世界では ぬるいビールを飲む習慣も」
言い終わらないうちに 渡辺達司 は飲みかけの清涼飲料のペットボトルを持ちながら足早に
室内を抜けドアノブに手をかけて振り向くことなく言った。
「真一君、明日はネクタイ・夏服着用で本部長面会室控えに8:30集合 報告書忘れるなよ」
言われた 田所真一 であったが
「先輩 たしか ノー ネクタイ週間 じゃなかったですかね」
渡辺達司 はノー ネクタイ週間の問い掛けに反応することなく部屋から去って行った。
田所真一 は珍しく無反応の 渡辺達司 だったので 少し気になったが「特別任務報告書」の
方に視線を戻すと「特別任務報告書」にはタイトル「コードネーム・ユバ~バサンヲサガセ」
との文字が記載されているがコードネームが内容の体を現しているのではなくコードネームのみ、
それと所轄署経由で報告された巌門で保護された女性の件が特別任務となって巌門駐在所の巡査部長
と面談し聞き取りと現地の確認も行なったがコードネームと巌門で保護された女性の件が
コードネームの解明と一連で関係性があるのか ないのかも現時点では判明せずと
「特別任務報告書」に記載されていた。
「コードネーム・ユバ~バサンヲサガセ」は意味の無い文字の羅列なのかもと 田所真一 は思い
素直に見ればユバ~バサンはユバ~バ+サンで人名とすればユバ~バサン=巌門で保護された
女性を探せ となり既に見つかっている。そう 渡辺達司 が飲んでヌルイと言った清涼飲料の
CM 出演している「岬 朱音」がユバ~バサンとなる。
「特別任務報告書」に添付されている「北陸毎朝日日新聞」に掲載された身元不詳の女性写真を
見ながら「岬 朱音」の姿を思い浮かべた。
そもそも要人保護課は閑職とされて本来の職務の他に「特別任務」を仰せられて解決の糸口を
見付け出して来たら刑事部や所属する警備部の捜査官達に美味しい手柄を立てられる姿を見る
と泰然自若と振舞う 渡辺達司 の姿に疑問を感じる事もある 田所真一 であった。
さらに今回は内閣情報室から命ぜられた件を本部長から「特別任務」として命ぜられていた。
--つづく--
★フィクションであり、実在の人物組織とは一切関係ありません。
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